概要
最寄り駅: 桜田門駅(有楽町線) ~ 大手町駅(丸の内線、千代田線、東西線、半蔵門線)
所要時間: 33分(Google Map ルート計算上)
内堀沿いを外桜田門から和田倉門まで歩くルートで、日比谷公園の一角にある日比谷門跡にも立ち寄ります。
枡形見附をじっくり堪能できる外桜田門
まずは、重要文化財「江戸城外桜田門(通称:桜田門)」を目指して、有楽町線の桜田門駅を降りましょう。
夜の江戸散歩のバイブル「江戸城を歩く(黒田 涼 著)」によると、東京メトロ有楽町線桜田門駅を降りたら、1番出口を目指すべしとありました。
外桜田門(通称:桜田門)に最も近いのは3番出口になりますが、ここは素直に教えにしたがって、1番出口を目指しましょうね。
さて、1番出口の階段を上がると、皇居の内堀り沿いに出てきました。
えーと、夜の散歩のはずですが、この日はたまたま夕方から行動開始することができましたので、まだ明るいですね。
いきなり「夜の散歩」というブログのコンセプトが微妙になってますが(笑)、日が落ちる前に散歩するのって気持ちが良いものです。
皇居ランナーのみなさんに追い抜かれながら、内堀りを正面に見つつ右方面へ歩いていくと、桜田門が見えてきます。
ここで、なぜ「江戸城を歩く」の黒田師匠は、わざわざ遠い1番出口から出るように書いていたのかが良くわかります。
この斜めから見た桜田門と、皇居の森とお堀の感じ、
そしてバックにそびえる大手町のビル郡のコントラスト。
まるで絵画を見ているようで、素敵な風景にうっとりしてしまいますね。
車で内堀通りを走ることもあって普通に桜田門を見ているはずなのですが、
この時ばかりはちょっと感動です。
目の前にだんだんと近づいてくる「桜田門」カッコイイなぁ
さて、桜田門の入り口「高麗門」です。
門の名前が「高麗門」なのでは無く、江戸時代以降に多く作られたこんな感じの門の形状を「高麗門」というらしいですね。
特徴は、攻め込まれた時に一気に入り込めないように入り口が狭くなっていて、本をひっくり返して乗っけたような小ぶりな屋根(切妻屋根)があります。
高麗門をくぐると、、、
何やら、ちょっとした広場になっているんですよねー。
右手に見えるのが、今くぐって来た高麗門ですよね。
左手に渡櫓(わたりやぐら)と呼ばれる大きな門が見えます。
ちなみにこの後ろはお堀になっていて、まぁ一度入ったら逃げ場が無い。
これが枡形門の特徴なんだそうですよ。
渡櫓(わたりやぐら)には槍や鉄砲なんかの武器が常備されていたらしく、
この枡形の中に入って、上から鉄砲で狙い撃ちされたらと考えると、、、
かなりヤバい状況に陥りますね、これ。
良く考えられた作りだよねー
桜田門の渡櫓(わたりやぐら)を抜けると、だだっ広い皇居前広場に出ます。
日比谷公園の中にたたずむ、日比谷見附跡
その先の右手「祝田橋」を渡って、「日比谷公園」に行ってみましょうか。
日比谷交差点の交番がある公園入り口を入ったところに、「日比谷見附跡」の立派な石垣があります。
江戸時代には、ここにも立派な門があったんですね。
明治時代に撮られた日比谷門の写真がWikipediaにありました。
先ほどの「桜田門」と同じで、高麗門と渡櫓(わたりやぐら)を持った、枡形門であった事がわかります。
日比谷門【出典:Wikipedia】
この日比谷見附跡の上に登れるようになっていますので、行ってみましょう。
皇居側に見えるお堀は「日比谷濠」と呼ばれています。
では、日比谷交差点に戻って、日比谷豪沿いを帝国劇場方面へ歩きましょうか。
今は姿形もない、馬場先門跡
しばらく行くと「馬場先門跡」に着きます。
ここも、江戸時代には立派な枡形門があったそうです。
今は、門や石垣は撤去され、お堀も埋め立てられています。
馬場先門【出典:Wikipedia】
今は親水公園の一部となった和田倉門
さらにお掘り沿いを進むと、「和田倉門跡」に渡る「和田倉橋」に着きます。
橋を渡ると、門は残っていませんが、石垣が完全な形で残っています。
ただ、夜は街灯が少なて、暗くて何が何やら良くわかりません。
明治時代に撮られた写真で、門の様子が良くわかりますね。
この写真を見ると、現在の和田倉橋の欄干はだいぶ盛られていることがわかります(笑)
和田倉門【出典:Wikipedia】
門を抜けると、ライトアップされた和田倉親水公園です。
公園の反対側から出て、大手町駅方面に向かう途中に、石垣と一緒に「特別史跡 江戸城跡」の説明書きを見る事ができます。
地下鉄大手町駅の階段はすぐ近くです。
さいごに
今回は、江戸城外桜田門から日比谷見附跡、馬場先門跡、和田倉門跡を巡ってみました。
何といっても、圧倒的なカッコ良さを誇る桜田門の枡形門をじっくり見る事ができたので大満足のお散歩でした。
さて、次はどこに行こうかな。
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